今回は、鍛え疵という表現についてお答えします。
鍛え疵(きたえきず)とは?
まず日本刀は玉鋼を用いて、十数回の折り返し鍛錬の工程を経て、不純物を取り除きながら驚くべき何重もの層を形成し作られています。
このことを日本刀の鍛錬、鍛えと言います。
その鍛錬の段階で鉄の合わせ目が開いてしまって疵のように見えてしまうのが「鍛え疵」と言われるものです。
また、長い年月の中で、幾度か研がれることにより、本来は隠れていた鍛えの合わせ目が出てきたものも同じく「鍛え疵」と言われます。
鍛え疵は確かに気になるものですが、本来の鍛錬法により鍛えられた証であり、決して本当はマイナスな要素ではないと思いますが如何なものでしょうか。
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