【解説】おそらく造りとは

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おそらく造りとは?

『おそらく造り』の定義としては、切っ先の長さが、刃長の半分以上を占める造りを言い、『おそらく』の語源に付いては、諸説あるものの、『恐らくこんな造り込みは、他にないであろう。』の意であるとされています。

刃長:32.2(一尺六分強) 反り:0.6 元幅:2.93 元重ね:0.72 穴1

筑州住宗勉作 平成丁丑年仲秋(平成九) 現代・福岡 無鑑査刀匠

本作は平成九年、宗勉七十歳頃の作、いわゆる『おそらく造り』の小脇差しです。

本歌は室町末期作、駿河の島田助宗の短刀(寸法七寸六分弱)で、武田信玄の差し料であったと伝わる名刀です。差し表のハバキ上、鎬筋をまたぐように、『おそらく』の文字が陰刻されていることから、この名が付けられたと云われています。

助宗以降、『おそらく造り』の作例は、各時代に見られますが、新刀期では島田一派の出自である山城守国清、新々刀期では源清麿、斎藤清人、栗原信秀、羽山円真など清麿系に多く、大慶直胤系などにもあり、現代刀匠でも時折見られます。

本作はその出来からして、清麿の『おそらく短刀』の写しと鑑せられます。 前述したように、同工の清麿写しは本当に上手く、本作も忠実に再現されています。

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