ヒケ疵を写真を使って解説

刀剣指南

「疵(きず)」と一言でいっても、日本刀の疵には様々な種類があります。
今回はその中から「ヒケ疵」と呼ばれる疵のついて解説していきます。

ヒケ疵(きず)とは?

ヒケ疵とは、刀身についた擦れ疵のことです。

綺麗なステンレスの板を想像してみて下さい。ちょっと何かが擦れただけでも薄い線のラインができますね。

ヒケとは白鞘に入れる時の擦れやお手入れの際についた小さな異物の擦れによりできる浅い、線のような疵のことです。

刀本来の欠点ではないので決して刀の価値を下げるものではありませんが、見ていて気になる時には軽く研いできれいにすことも出来ます。

本格的な研ぎよりも費用はかかりませんが、研ぎ師に技量が必要です。

研ぎをするということは、どんなに僅かであっても地鉄を減らすことになります。

鎌倉、南北朝、室町、江戸と時代を生きてきた刀です。

今から五百年、千年後の日本刀の価値を考えると、ただ、今の自分のためにだけ綺麗にしたいという考えは如何なものでしょうか。

ご質問がございましたら、どんどんお寄せ下さい。

一生懸命お答えします。 刀は心、刀は日本の歴史遺産です。

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